脳内企画を企画にする
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 ここから手間がかかる作業になる。

 まったくゲームを知らない人に対してゲームの中身を伝えるためには、それなりの行程が必要になってしまう。なかなか骨が折れるし、面倒くさい。まして、これからよりによって落ちモノパズルを提案しようと言うのだ。

 言い出しっぺの水口さんを納得させるだけならカンタンかもしれないが、開発費を出してくれるクライアントに、あるいはお客さんに、今の最新ゲームとしてバッチリ行けそうな手応えを与えなければならない。

 これは意外と難しい。
 自分が感じていた偏見同様、「なんでいまさらパズル?」ととらえられる可能性は高いだろう。

 自分にとってはオーダーに応じて企画を立てているつもりだけど、多くのお客さんにとっては、どんな意図があってゲームが企画されたのか、なんて生い立ちは、全く関係ない。

 すべてのゲームは、同じスタート位置に並んでいるのだ。
 続編やキャラクターものは最初から大きなアドバンテージを得ることもできるが、もちろんこの企画にはそんな優遇はない。


 しかし、明るい要素もある。
 少なくとも『テトリス』が流行ったような一昔前に比べれば、企画を人に伝えるためのプレゼンテーション(つまりお披露目)をするためのツールは、著しく良く整っていると思う。

 特に使えるのは[Microsoft PowerPoint]。
 有名すぎて何だけど、はじめて触った時には、こんなに便利なツールがあるのか! と驚いたのを覚えている。これならなんでもできそうだ。講義など他のプレゼンでは用いていたが、ゲーム企画では初の起用となった。

 手間のかかる作業は、考えかた次第で楽しい作業になる。
 チームワークでない、単独で動けるうちの仕事は、はっきり言って気がラクでいい。

(つづき→)


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