ビデオ撮影の顛末
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東京駅に向かう東西線が、目の前で止まってしまった。アナウンスによれば、なんと1駅先で人身事故があったのだそうだ。おお、なんてこった。事故にあった人は幸い無事らしく、救助活動がおこなわれているらしい。
だけど、これじゃぁ間に合わない。新幹線に乗れない。京都のビデオ撮影に間に合わない!
京都にある任天堂本社で、各社の作品を集めたプロモビデオを撮影、展示することになった。
10月7日のDS発表会をおこなう際に、まとめて上映するとのことだ。
手タレ、つまり手をキレイにして、物を持ったりするCMで活躍するタレントを起用するため、各開発会社の人間が京都まで行く。手タレ氏にゲームをプレイしてもらうため、説明するのだ。
たしかに、ゴツい手でプレイされるよりも印象は良いだろう。
もちろん、『メテオス』が映像で展開されるのははじめての機会となる。そこで、私と企画担当がふたりで京都任天堂本社に行くことになったのだ。
映像撮影のためにかかる時間は30分だという。往復7時間かかって、30分。
とは言え、大切なことなので最良の効果が得られるようにがんばるのだ。画面で用いられる画像、メテオの組み合わせも、慎重に決定された。
が、私はというと例の人身事故があり、しかも「救助が終わり次第すぐに発車します」というアナウンスを信じて20分ほど待ってしまったので、もうアウトだ。遅れて任天堂入りしても、ビデオ撮影は終了していることだろう。というわけで、撮影は企画氏の双肩にゆだねられた!
そして彼は、任務を全うした。たぶんカンペキに。
無事撮影が終わった数日後、任天堂から「完成した」と送られてきたビデオがQエンタテインメントにやってきた。スタッフともども、わくわくしながら上映会だ。しかし、なんとその映像は正味5秒。
「…………。」
正直、京都に行けなくてよかったのかもしれないと思った。
しかも、実際に発表で使われた画像は2秒未満。
「……………………。」
人材の派遣にも、丸1日つぶれたりする。ビデオ撮影は大切なことだけど、そのダメージは残った時間が少ないだけに、スタッフ数が少ないだけにでかい。
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