巡礼のごとく
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もう一つのラッキーは、このダウンロードサービスが、
おそらく携帯ゲーム機における新作のおためし版が通信で配布される、初のケースであること。
本家任天堂に先駆けて行えたのは、純粋に幸運が続いたからだと思う。自分たちがエライわけでも、策を講じたからでもない。DSというハードの存在、企画内容、イベント開催の時期、完成までの時期。どれか一つずれても実現できなかったと思う。
おためし版の仕様は、ストック1の時間無制限によるシンプルと、2人までの対戦。惑星はジオライト。
ニンテンドーワールド版と同様、5分の時間制限を設けたいところだったが、できなかった。
対戦による惑星ジオライトは、赤青に色分けされていた。これは4人までのプレイを実現すべく頑張った結果、断念した名残だ。名前表示が無いので、各プレイヤーを赤、青、黄、緑、と色で呼び合おうとしたのである。
しかし、おためし版で何よりも重要なポイントは、
開発中のものなので、不具合で暴走したり止まったりする可能性があることだ。
コンピューターで作る以上、開発途中のものがフリーズするのは当然と言えば当然。だけど、それはなんとか避けたい。
もしも会場でおためし版を受け取った人が、ゲーム途中で暴走しちゃいました、なんてことになったら、もう電源を切るしかない。ゲームソフトと違って、おためし版はまた受け取らない限り二度と手に入らない。
記念すべき最初のおためし版は、会場に配布用ROMを持ち込めるタイムリミット3時間ぐらい前に不具合が収束した。ほとんどすべりこみだ。
で、会場にて。おためし版ダウンロードサービスの好評っぷりは、関係者や見ていた人を驚かせた。
数百におよぶダウンロード。告知も充分とは言えなかったハズなのに、多くの人がDSを持ってダウンロードサービスを受けていた。
群れになった多くの人がDSをかかげ、同時にダウンロードを受けるその様は、ピーク時には巡礼のようだったとさえも聞いた。
実は私も、東京会場にはこっそり顔を出していた。かなり忙しかったので、ざっと行ってざっと帰ってきたけれど。
複雑な気分だ。ダウンロードしてくれてありがとう!! という気持ちと、もっともっと製品版はよいぞ! という気持ちが入り交じる。
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