マスターアップ
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マスターアップとはつまり、ソフトが工場に送られ、ROMとして生産されるようになること。つまりは完成。『メテオス』の場合、発売日より1ヶ月以上前のことになる。
『メテオス』の発売日は、一度延期されている。が、ここだけのハナシ、予定されているマスターアップ日はほとんど変わりなかった。そういうことがありえるのか!? 信じられないことだが、ありえた。
本作制作の末期のスケジュールは、かなりシビアなものだった。
差し支えの無い範囲で例を出すと、コンピュータープレイヤーが入り、スタートリップのステージごとの難易度調整を出来るようになったのがマスターアップ3日前とか、"あそびかた"のデモになるキーデーターを入力したのがマスターアップの数時間前とか。
あらゆるものが駆け込みだった。
事実上最後の1ヶ月で、ゲーム内の半分以上の要素が入ったと言っても過言ではないと思う。
当然のごとく、制作チームには昼も夜もない。
デバッグをおこなう猿楽町も、二勤交代で24時間動く。
その間際にも、とんでもないことが起こったり、バランスが変わっていくこともある。
そして某日朝、マスターアップを迎えた。
正直に言うと、充実感よりもやり残した感が強い完成だった。
同時に、私は身のまわりのかたづけをおこない、ほとんど住んでいたかのようなQエンターテインメントを後にした。
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